タイで一番の美術品宝庫 / Bangkok National Museum: 訪問日 13Sep2009


この博物館は、大きな博物館です。
全てを見ようと思うと、
1日では、見て回れない大きさです。

この日は、ドヴァラヴァティー時代、
ロッブリー、クメール時代の展示を中心に
見て回ります。

右の写真は、
門を入って正面の道を進むとある
Salas(東屋)です。


館内は、写真撮影禁止ですが、館外はOKとの事。

館外に展示されていたまぐさ石です。
カーラに乗る神様。












Khleang Style
11世紀













ヤマ神か
シヴァ神。

Baphuon Style
11世紀












シンハに乗る神。

Baphuon Style
11-12世紀













Baphuon Style or
Angkor Wat Style

11-12世紀











破風の一部です。

Bayon Style
13世紀













Baphuon Style
11-12世紀
















ナーガ像。

横幅があり、りっぱなナーガです。
後の時代には冠をかぶったナーガも出てきますが、
まだ冠をかぶって無い。

Baphuon Style
11-12世紀









ナーガ像。
中央のナーガに比べて、両側のナーガは、小ぶりです。

Baphuon Style
11-12世紀

















ナーガ像。

13世紀



















ナーガ像。





















ナーガを捕えるガルーダ。

Early Bayon Style
13世紀初期

カドゥルーとヴィナターの姉妹は、
乳海攪拌の際に現れた白馬の色について議論した。
ヴィナターは全身白色、
カドゥルーは、しっぽは黒色を主張し、
負けた方が奴隷になる約束をした。
蛇族のカドゥルーは、1000匹の息子達に、
まっ黒になって馬の尻尾になるよう命令した。
翌朝、馬を見に行き、その馬のしっぽは黒色だったので、
カドゥルーは、ヴィナターを奴隷にした。
ヴィナターの息子ガルーダは、母の境遇に耐えられず、
蛇達に、どうしたら解放してくれるか尋ね、
不老不死の妙薬アムリタを取って来たら
母の解放を約束した。
ガルーダは、神々の世界へアムリタを求めて飛び立ち、
アムリタを手に入れる。
それを見た神々の王インドラは、
ガルーダの偉大さに、友情を結ぶ事を申し出た。
ガルーダは、アムリタを奪った理由を話し
アムリタを蛇達に渡した後に、取り返しても良い事を約束した。
ガルーダは、身を清めて飲むようにとアムリタを、蛇達に渡し、
母親ヴィナターを取り戻した。
そして、蛇達が身を清めている間に、インドラ神は、アムリタを取り戻す。

以降、ガルーダとナーガは、天敵だ。




上と同じモチーフのガルーダです。

Early Bayon Style
13世紀初期





















ナーガ像。

13世紀




















ナーガ像。

11-13世紀

















ナーガ像。



















木彫りのガルーダ。




















門衛神像。

Bayon Style
12世紀中

ロッブリー県のWat Sakで発見。


額の中央に第3眼があり、シヴァ神のようにも見えるが、
なぜ門衛神と断定できるのだろうか?








門衛神像。

Bayon Style
12世紀中

ロッブリー県のWat Sakで発見。











門衛神像。

Bayon Style
13世紀初期

ロッブリー県のWat Sakで発見。













門衛神像。

Bayon Style
12世紀中














ナンディンに乗るIsanaと説明があった。
イシャーナとは、シヴァ神の事。
ナンディンの目が丸く、マンガのようだ。

12-13世紀
















アプサラ(踊り子)像。

13-14世紀

ロッブリ県、A.Chaibadanで発見された。
















Isanaまたはヤマ神と説明があった。
Isanaは、シヴァ神。

12-13世紀

Srisaket県で発見された。














仏陀像。

13-14世紀

Sukhothai県のMuang Kaoで発見された。















聖鳥ハンサに乗るVaruna神。

11-12世紀

Varuna神は、司法神。
仏教に取り入れられて水天となった。













Isana神。シヴァ神の事。

Baphuon Style
11-12世紀

Srisaket県で発見された。


このナンディンの丸い目と、大きな鼻、
そして、耳がかわいい。












門衛神。

Baphuon Style
12世紀

Srisaket県で発見された。














死の神のヤマ神。

Baphuon Style
11-12世紀

Briram県で発見された。


シヴァ神とヤマ神をどのように識別したのだろうか?











ヴィシュヌ神。






















シンハ像。
















Prasat Muang SinghのAvalokitesvara(観世音菩薩)。

Bayon Style
13世紀



















Prasat Muang SinghのAvalokitesvara(観世音菩薩)。

Bayon Style
13世紀


















Prasat Muang SinghのAvalokitesvara(観世音菩薩)。

Bayon Style
13世紀





















Prasat Muang SinghのAvalokitesvara(観世音菩薩)。

Bayon Style
13世紀




















Prasat Muang SinghのAvalokitesvara(観世音菩薩)。

Bayon Style
13世紀


















Prasat Muang SinghのAvalokitesvara(観世音菩薩)。

Bayon Style
13世紀


















Lopburiの Wat Phra Sri Rattna Mahathatの仏陀の頭部。

13世紀













AyutthayaのWat Phra Ramの仏陀の頭部。

Bayon Style
13世紀













LopburiのWat Thong Puの仏陀の頭部。

13世紀















ナーガの下で瞑想する仏陀像。





















ナーガの下で瞑想する仏陀像。

Angkor Wat Style
13世紀


















ナーガの下で瞑想する仏陀像。

Angkor Wat Style
12世紀

Lopburi県で発掘。
















ナーガの下で瞑想する仏陀像。
柱の彫刻です。


















ナーガの下で瞑想する仏陀像。

Angkor Wat Style
12世紀

Nonthaburi県のThasaiのWat Choenthaで発見されました。














九神像。ガンボジアの Prasat Loleiで発見されました。
Preah Ko Style
10世紀











左から
①馬車に乗る太陽神Surya。近くで見ると、馬は7重に描かれており、馬車は7頭立てだ。
②蓮華(下部)で装飾された馬車に乗る月神Chandra
③鹿に乗る風神Vayu、④孔雀に乗る軍神Skanda、⑤象に乗る雷霆神Indra
⑥馬に乗る財宝神Kubera。手には財宝袋を持っているはずだが、袋が良く分からない。
⑦牡羊に乗る火神Agni。手には棍棒を持っている。
⑧雲に乗る日・月蝕神Rahu
⑨獅子に乗る彗星神Ketu。
 Rahuは、不老不死の霊薬アムリタを飲もうとして、首を切られたが、
 Ketuは、その下半身を示しているとも言われている。



未来に仏陀となる
ゴータマ・シッダールタ王子の誕生の場面。

左端に膝まづいているのは、
ブラフマー神で、王子を受け取っている。

Angkor Wat Style
12世紀

アンコールワットから出土しました。












ラーマヤナの一場面。

魔王ラーヴァナの息子
インドラジットが
魔法の矢を射ると、
矢が蛇に変わり、
その蛇がラーマ兄弟を
締め上げています。

心配そうなそぶりの
猿達が面白い。

Angkor Wat Style
11-12世紀
このまぐさ石は、Angkor Watで発掘されました。


シンハ像。
12-13世紀
























シンハ像。
12-13世紀






















シンハ像。
ゴジラのように見えます。

Cham Art、Indrapura
9-10世紀

ベトナムのTra-Kieuで発掘されました。













シンハ像。

Cham Art、Indrapura
9-10世紀

ラマ7世がインドシナ旅行中に、
Saigon Museumから贈られた物です。














菩薩像。




















象のMetope。

Cham Art、Indrapura
9-10世紀

ベトナムのTra-Kieuで発掘されました。












ガルーダ。

Cham Art、Indrapura
9-10世紀

ラマ7世がインドシナ旅行中に、
Turan Museumから贈られた物です。












Tympanum。

Cham Art、Vijaya
10-14世紀

ベトナムのQui Nhonの近くで発掘されました。











シンハ。
ちょっと、クメールのシンハとイメージが異なります。

Cham Art、Vijaya
10-14世紀

ベトナムのQui Nhonの近くで発掘されました。
















そのシンハを横から見たところ。






















館内に入りきれない彫像が館外に並んでいます。













外は明るすぎて、私の腕では、うまく撮れませんでした。























ここはタイで一番の博物館ですが、冷房が効いている部屋は、ごく一部で、
基本的には冷房はありません。
時期にもよりますが、慣れてなければ、暑くてたまらない。

昔、家族を連れて来た事がありますが、子供が小さいと、早く帰りたがる場所です。

今回は、一人で来ましたが、じっくり見過ぎて、2、3時間では、とても見て回り切れないです。

よって、博物館のボランティアガイドの方々が、博物館の40周年を記念して発刊された「INSPIRATIONS」と言う本を購入して帰りました。

この本にはボランティアガイドの方々が選ばれたお気に入りの40作品が紹介されています。
次に来る機会があるなら、この本をガイドとして回って見たいと思ってます。



この博物館では、ボランティアガイド日本語グループの方々が活動されています。
ガイド日時は、毎週水曜日・木曜日の9時半から。
都合が合うなら、ぜひ説明を聞きながら、見て回りたいと思います。

ボランティアガイド日本語グループのガイドの詳細は、 ココ


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